記事のテーマを表すイメージ画像です。実際の製品画面ではありません。
結論:回る順を毎日考えない。エリアを4つに分けて曜日で固定する
外回り営業の効率は、「今日どこへ行くか」を考える時間と、訪問先を探す時間で決まります。移動そのものを短くするより、考える時間と探す時間をゼロに近づけるほうが効きます。
やり方は1つです。担当地域を4つのエリアに分け、月〜木を1エリアずつに固定し、金曜を「取りこぼし」の日にする。これだけで、朝の「どこ行こう」がなくなり、同じエリアの中で近い先を続けて回れるようになります。
この記事では、エリアの分け方、1日の件数の決め方、不在だったときの次の一手まで、道具を替えずにできる順で書きます。
「効率的な回り方」でよくある勘違い
移動距離を最短にしようとすることです。最短ルートを毎日計算しても、効果は1日に数十分です。それより大きな無駄は、次の3つにあります。
- 朝、行き先を決めるのに30分かかる(リストを眺めて、電話して、やめて)
- 行った先が不在で、次にどこへ行くか決まっていない(近くに誰がいるか分からない)
- 遠いエリアに「ついで」で行って、戻りの時間が消える
この3つは、ルートの計算では消えません。「回る範囲を決めておく」ことで消えます。
手順1:担当地域を4つに分ける
地図を開いて、担当地域を4つに分けます。分け方の基準は「件数が同じくらい」ではなく、**「1日で回れる広さ」**です。
- 車なら、エリアの端から端まで30分以内
- 電車・徒歩なら、1〜2駅の範囲
4つに分けると件数が偏ることがあります。偏ったままで構いません。件数の多いエリアは「月曜と木曜の2回」のように、曜日を2つ当てて調整します。
分けた結果は、紙の地図でも、Googleマイマップでも、営業管理のアプリでも、どこかに色で残してください。頭の中にあるだけだと、1週間で元に戻ります。
手順2:曜日を固定する
| 曜日 | 行く場所 |
|---|---|
| 月 | 北エリア |
| 火 | 東エリア |
| 水 | 南エリア |
| 木 | 西エリア |
| 金 | 取りこぼし(不在だった先・急ぎの先・事務) |
曜日を固定する効果は2つです。
- 訪問先に「〇〇さんは火曜に来る」と覚えてもらえる。アポなしでも会える確率が上がる
- 「今日は東エリア」と決まっているので、朝の行き先決めが「東エリアの中で、どれから行くか」だけになる
急ぎの用件で別エリアに行く日は、もちろん例外にして構いません。例外が週に2回を超えるなら、エリアの分け方が実態と合っていないので、分け直します。
手順3:1日の件数は「滞在時間」から逆算する
1日に何件回れるかは、業種で違います。目安は次の式で決めます。
(1日の外出時間 − 移動の合計)÷(1件の滞在時間)
たとえば外出7時間、エリア内の移動が合計1.5時間、1件の滞在が30分なら、(7 − 1.5)÷ 0.5 = 11件です。実際は不在や長引く商談があるので、計算の8割を目標にします(この例なら8〜9件)。
目標の件数は「多いほど良い」ではありません。件数を追うと、近い先・話しやすい先ばかりに行くようになります(詳しくは「営業の売上を上げる方法|訪問件数より再訪の間隔」)。
手順4:エリアの中で回る順を決める
ルートを自動で組む道具がなくても、順番は2つの決まりで十分です。
- 最終訪問日が古い先から(「行っていない先」を先に消す)
- 同じ建物・同じ通りはまとめて(同じビルに2社あるなら続けて行く)
地図で位置を確認し、最終訪問日が古い先を候補にしてから、同じ建物や通りの訪問先をまとめます。PinStockでは、Web管理画面で最終訪問日の古い順に並べ替え、スマホの顧客リストで「現在地からの距離」(直線距離で1・3・5・10km)による絞り込みができます。画面を使い分けて訪問先を選び、回る順は人が決めます。距離は直線なので、道路の都合は目で確かめてください。
手順5:不在だったときの次の一手を決めておく
効率が落ちる最大の原因は、不在のあとに「どこへ行くか」を考えることです。先に決めておきます。
- 不在なら、同じエリアで最終訪問日が次に古い先へ行く(1件分の時間が空いたので)
- 不在だった事実を、その場で記録する(「不在」も訪問の記録。次回の訪問の口実になる)
- 2回続けて不在の先は、金曜の「取りこぼし」に回し、事前に連絡してから行く
※架空の例:ある建材の営業担当は、以前は朝に30分かけて行き先を決め、1日6件回っていました。エリアを4つに分けて曜日を固定し、不在時は「同じエリアで次に古い先」へ行く決まりにしたところ、朝の時間がなくなり、1日8〜9件になりました。数字は例であり、効果を保証するものではありません。
続けるために残すもの
この回り方は、記録が残ることが前提です。最終訪問日が更新されないと「古い順」が崩れ、不在の記録がないと次の一手が決まりません。
- 訪問したら、その場で日時を残す(帰社後だと忘れる)
- 不在も残す
- エリアの色分けを、チーム全員が同じ地図で見られるようにする
Excelとマイマップで始めることはできます。人数が3名を超えたら、1つの地図に全員のピンと記録が集まる形に替えるほうが続きます。
PinStockでできること・できないこと
できること:訪問先を地図のピンで表示(担当者・状態で色分け)/現在地からの距離で絞り込み(直線距離1・3・5・10km)/現地でチェックインすると日時と担当者が自動で記録(位置の記録はそのときのもの)/メモと写真をピンに残す/最終訪問日・状態で絞り込む/同じ場所に複数の顧客がある場合はまとめて表示。

できないこと:訪問ルートの自動作成/週間の訪問予定の自動作成(予定は既存のカレンダーで)。
料金は月額15,000円(税抜・5アカウント込み)、初期費用0円、14日間無料(カード登録が必要・無料期間中は請求されません)。
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よくある質問
担当地域が広く、4つに分けても1日で回れません。
エリアを6つや8つに分けて、2週間で1周する形にします。大事なのは「曜日で固定する」ことで、数は地域に合わせて構いません。
飛び込み中心でも使えますか?
使えます。飛び込みは「面で回る」ほうが効率が良いので、エリア固定との相性はむしろ良いです。記録の残し方は「飛び込み営業の記録アプリ」を参考にしてください。
PinStockはルートを自動で組んでくれますか?
いいえ。回る順は人が決めます。Web管理画面では最終訪問日の古い順に並べ替え、スマホの顧客リストでは現在地からの距離で絞り込めます。画面を使い分けて、順番を決める材料を確認できます。
曜日を固定すると、急ぎの対応ができなくなりませんか?
金曜を「取りこぼし」の日として空けておくのはそのためです。それでも足りない週は例外で動き、例外が続くならエリアの分け方を見直します。